読書9‐3『子どものケータイ-危険な解放区』Ⅳ

日本の親は「なあなあ」で人任せなのだ

体調は万全ではないが、欠勤や遅刻をするほど酷くはない。いつもどおりジョギングで通勤。職場に行ってみたら、同僚が2人も欠席していた。多忙の中に身を置き、1時間の年休を取って寒空の中を帰る。夕方からは組合活動に参加する。

~米国の高校生らはパソコンからインターネットの各種メディア機能、情報の利用を行っている。また思春期の子どもにインターネットをさせる時はパソコンにフィルタリングをかけ、子ども部屋への持ち込みを許さずパソコンを親の目の届く居間に置いて使わせるなど、親が子どものネット利用を指導管理する。日本ではこのペアレンタルコントロールの努力はほとんど見られない。~

ここですんなりと「そうなのか」と思えない。まずペアレンタルコントロールとは、子供の情報通信機器の利用を、親が監視して制限する取り組みのことだそうだ。

~米国では「インターネットはダイレクトリンクというメディア効果が生まれるから、子どもに使わせるときは注意しよう」という常識がある。ダイレクトリンクというのは、保護者や教師の頭越しに思春期の子どもにネットの危ない情報、有害情報が直接届いてしまうことを言う。~

本当に米国ではペアレンタルコントロールが我が国よりなされているのか。調べてみたら参考になるサイトがあった。そこには、「アメリカの親は『個』を大事にする。日常の親子のコミュニケーションも活発である。アメリカでは親がパソコンを使うのは仕事をしている時がほとんど。アメリカでは食事中もスマホタブレットの使用を禁止し、会話を楽しむ。メディアとの付き合い方も、親としての権威を示し、保護者としての責任の一環としてペアレンタルコントロールに取り組んでいる」と書かれていた。

米国の親は、スマホより大切なものを知っている。それを守るのが親の権威と責任だということだ。(R6.1/15記)