読書8-16『文明としての教育』Ⅺ

今日は授業参観。午後から資源回収。この資源回収など、行事削減で真っ先に手を付けられるものだと思うが、なかなか止められない。続けてほしいという地域やPTAからの要望は強いようだ。それでも、土曜日に行っていたものを平日にしたりと小変更はしている。

今回は情報という問題について。

~文明論的に見て子どもたちはかなり危機的な状況に置かれていることをまず憂慮しなければならない。現代社会における未曽有の情報の氾濫という問題です。情報の氾濫からできる限り子どもを隔離すべきではないか。~

堀江貴文氏の著書『情報だけ武器にしろ』を読んだ。情報は「自分から積極的に取りに行くもの」だそうだ。だが子どもを取り巻くものは、取りに行かなくても与えられるつまらないネタばかりということだ。

~情報漬けでいないと子どもたちは落ち着けない。これを別の面から見ると現代の子どもたちは孤独になる権利を奪われているといえるのです。情報のジャンクフードを食べ続けさせられ、真の知識にたいする空腹を味わう機会を奪われていると言い直してもいい。~

情報漬けでいないと落ち着けないのは子どもだけではないだろう。街に出れば、ほとんどの人がスマホに見入っている。私もついついヤフーのニュース一覧から、自分の興味ある記事を自動的に探してしまう。記事を見つけ、そしてコメントにも目を通してしまう。ほとんど意味のないことと知りながら。

~子どもたちを情報の氾濫から切り離すために教室では何をさせればよいか。一つは本を読ませることでしょう。読書とは読む人が主体的に操作して初めて生きてくる情報源なのです。~

私ももっともっと有益な情報を取りにいかねばならないと反省している。差し当たっては新聞の朝刊をざっと目を通すことを始めたところだ。(R5.11/10記)