読書8‐12『生き方の不平等』Ⅲ

なぜかインフルエンザが流行っている。昔は冬の風物詩だったのに、どうしたことだろう。私の職場も、あるクラスが学級閉鎖になっている。そして同僚も今週ずっと顔を見ていない。さらには今晩、家人が熱を出して早々に床に入った。そりゃなるようにしかならないのだが、正直、不安である。

~自然資源に欠ける日本において、人は唯一の貴重な資源です。そこにお金をかけないでどこにお金をかけるのでしょうか。~

我が国は資源の乏しい国なのに、なぜかそういう危機意識も乏しい。ガソリンは値上げが続いているので多少は切実に思っているだろうが、電気などは無限に使用できると思っていやしないだろうか。

さらには「人こそが貴重な資源」という感覚も乏しい。学校現場もそうだがブラック企業のように人的資源を酷使し、退職や病気休職に追いやっている。

様々な恵みを受けて自分たちが生かされている、という謙虚さが必要なのではないだろうか。

~これまで十分でなかった再分配政策を子どものいる世帯を含め、積極的に展開する必要がある。再び富を分配する意味は、豊かな層も、貧しい層も再び恩恵を受けるお互いさまの関係の素地を作ることに他ならない。~

かつて小泉総理が「頑張った人にはそれなりの報酬を与えたい」みたいなことを言っていた。安倍総理は「トリクルダウンどうのこうの」と言っていた。彼らの政権によって格差社会が広がったということだ。(R5.9/14記)