読書9‐14『「がんばらない」ススメ』Ⅵ

スッと吸い十まで数えながら吐く すべてを出し切りリセットされる

以前は子どもの前で集中していなかった気がする。いい授業がしたいとか、優れた教師になりたいとかそういう下心があった。目標と言い換えてもいいかもしれない。それを叶えるために子どもと向き合っていた。だが、今はそういう雑念はない。ただ向き合う。全方位で。そして抜け目なく対応する。かつては子どもへの対応が目標に近づく「手段」であった。だが「目的」に変わったのだ。

~座禅の効用のひとつとして、このような内からの「ノイズ」つまり雑音に自分がどれだけイライラ、ソワソワしているのかに気づくことがあります。~

もう5年以上続けている座禅。とはいえ、週に一度だけど。でも、雑音に気づくなんて効用があるのかな。

~座禅は呼吸法と密接につながっています。足を組みまぶたを少しだけ閉じ、ゆっくりと「ひとーつ、ふたーつ」と十まで数えてみてください。すっと息を吸い込み、吐くときに「みーつ、よーつ」と数えるのです。「十」まで数えきれたらたいしたものです。やっているうちにだんだんとノイズが消えて心が穏やかになるから不思議なものです。~

私は、息を長く吐くことに集中している。

~座禅はある意味いつもスタートラインに戻りましょうというトレーニングです。座禅では呼吸の出入りに意識を集中させます。息を吐くことで自分の中にあるものすべてを出し切ると、意識しなくても自然と新しい空気が入って身体は満たされます。~

ただ長く吐くことだけを意識していたが、自分の中にあるもの、それも悪いものをすべて出し切る、そして新鮮なものを取り入れるという意識が大事なのかな。スタートラインというより、リセットなのかな。リセットできれば、がんばらないでもいい。(R6.5/8記)