読書8-15『「家事のしすぎ」が日本を滅ぼす』Ⅸ

風邪は完治したのだが、昨晩は帰宅後に断続的な頭痛があり、早めの就寝。朝目覚めて痛みは治まったが、体調は万全とは言い難い。体が万全ではないと子どもに対する余裕も失ってしまう。冷静さに欠けてしまう。まだまだ慈愛が必要だ。

~大切なのは古い価値観に振り回されず、自分の生活に自信を持って暮らすことではないだろうか。言い換えれば、家族や周りの人と食べること、しゃべること、笑うこと、休むこと、そしてその準備という家事を含めた日々の暮らしを自分らしく楽しむことなのだ。そういう人が住む家は、物が多くても少なくても、居心地がいいに違いない。~

極論のような総括のような文章である。古い価値観に振り回されるのはなぜか。結局は同調圧力を感じるか否かだ。周囲がどうであろうと、確たる自分を持ち、その中心を生きていけば何ら問題ないことなのかもしれない。

~昭和30年以降、女性の社会進出に伴う食文化の崩壊や核家族化の進行を、国が様々な白書を通じて批判し続けているのを読んでいくと、政府が躍起になって女性の社会進出を食い止め、女性という家事労働者を家庭にキープすることで、仕事に集中する男性労働者を確保し、高度成長を目指してきたのだなあと納得せずにいられなかった。~

女性が社会進出することにより、食文化が崩壊し、核家族化が進行した。政府は、そのツケを女性自身に負担させるという方針を取ってきたということだ。その結果、ジェンダーギャップランキングも、出生率も、ずっと低いままになっている。その政府や議員も男ばかりで、まだまだ変わりそうにない。(R5.10/25記)