読書8-16『文明としての教育』(山崎正和)

文明としての教育 (新潮新書)  – 2007/12/20 山崎 正和 (著)

視写期間 2019年9月25日~10月1日 10ページ

著者は1934(昭和9)年京都府生まれ。劇作家、評論家。中央教育審議会会長。『国語教育こそ「愛国教育」である。学校に過剰なサービスを期待してはならない』などとあった。

~学校教育はなぜ必要なのか。第一に世界はあまりにも広く、私たちがそのすべてを経験することはできないからです。第二に現実行動に当たって失敗を避けるにはまずもって「練習」をしなければならない。第三に私たちが行動するためには「型」を持たなければならない。教育が必要な理由の最後は、多くの知識が経験からは直接に学べないから。~

学校は経験よりも知識を学ぶところだ。そして失敗や挑戦が何度でも許されるところだ。そして行動できるように型を学ぶところだ。

~21世紀の今日になって教育の学校集中はほとんど極限にまで達しています。ついには両親までが家庭教育を疎かにするようになり、基本的なしつけ、生活のマナー訓練までもが学校に期待される傾向が強まっているのは明らかに問題でしょう。~

食育、性教育、キャリア教育、健康教育すべてに「教育」をつけて学校で教えろという。この問題については大きく触れるつもりはないが、中央教育審議会会長として、取り上げた問題をどうしようとしたのだろう。(R5,10/25記)