読書8-11『独裁力』Ⅱ

平和とスポーツの関係を説いている。

~「人間は本来、闘争本能をもって生まれてくる。だから戦争が起きてしまう。それをスポーツに置き換えることで平和につながる。今ほどスポーツが大事な時はない」~

スポーツの存在が闘争本能を紛らしているということか。そうだとしたら当時の「今ほど大事な時はない」というのが、さらに切実感を増していると言える。ところで、隣国に攻め入ったかの国は、現在、ペナルティとして各種国際スポーツ大会からも締め出されている。それは逆効果なのかもしれない。

~「スポーツが人々の生活の一部とならない限り、日本のスポーツが世界レベルに到達するのは不可能」~

スポーツが生活の一部にならない原因の一つは「学校体育」の存在ではないだろうか。スポーツは体育に名を変えて学習や勉学、教科の一部に組み込まれている。学習であるから、到達目標が決められ、評価、順位付けもされる。そんな無味乾燥さがスポーツ本来の魅力を大幅に損なっている気がする。

~自分が進歩するためにはどうすべきか、人との関係、世界の潮流、サッカー以外の社会の動きなどあらゆる事象を踏まえ、360度の角度でモノを考えているからこそ、脳が活性化し、それが的確な言葉になって表れるのだ。~

雄弁であることには憧れる。でも、そういうタイプではないと思う。ただ、タイミングよく的確な言葉が出なくてはならないとは思う。360度なんてとてもじゃないが、読書したり、視写したり、ブログ書いたりして、脳の活性化につながるといいな。(R5.9/6記)