読書『「論語」に帰ろう』Ⅱ

「仁」や「恕」のほかにも徳がある。

~「義」こそ、「仁」の弱点を補う徳として浮かび上がってきたものでした。「義」みんなのため。~

みんなのため、という気持ちが家族や国への愛につながるのだろうな。調べると仁と義が儒教道徳の根本理念とある。

~「知」「仁」「勇」こそ、まずはリーダーに欠かせない徳なのです。~

~「知」知っていること/知らないことの区別ができること。「知らない」というのは往々にして本来「知っているべきこと」が、努力不足によって「知らない」状態になっているだけの話~

「知」は知識、知っていることではないのだ。この「知」は、謙虚なイメージがある。自分が何が知らないか、ということがわかれば、努力することにもつながる。

~「勇」リスクをきちんと計算し、引くべき時には引いて、結果を出すこと。~

「勇」は勇ましさとかではない。冷静な判断というイメージ。確かにリーダーともなれば感情に左右されずに常に的確な判断をしなければならない。

~「知」「仁」「勇」という3つ揃いの徳は、いずれも「実行のために特別な才能などいらない」点で共通しています。孔子の教えは、いわば「平凡を極めた非凡」、我々凡人でも手の届く高みを示し得た点に凄みがあるのです。~

平凡でもいいのだ。平凡を徹底的に極めることが大切なのだ。自分は非凡であることを追い求めていた。今や、私は平凡でも非凡でもどちらでもいいというか、その尺度に関心が持てなくなっている。それでいいのだ。(R4.1/13記)