映画『キャロル・オブ・ザ・ベル 家族の絆を奏でる詩(うた)』

キャロル・オブ・ザ・ベル 家族の絆を奏でる詩(うた)-122分-監督オレシャ・モルグネツ=イサイェンコ

出勤予定だったが、年休に変更。初めて平日に丸一日休むことにした。動機は今日が1日、映画の日だからだ。久しぶりに都会に出て現在上映中の評価の高い3本を固め打ちすることにした。

この作品の監督はオレシャ・モルグネツ=イサイェンコ。調べてみたら女性ではないか。確かに戦争映画のわりに、残虐なシーンが少なくその点では安心して観ることができた。だが「北野武監督の血だらけの映画が大好き」などと言っているので、わからないものだ。なお、この映画はロシアのウクライナ侵攻と関わりがあるかと思ったが、侵攻前に製作している。

感動のある良作です。いろんな国の人が入り乱れて少しややこしいけど、それだけ紛争に翻弄された理不尽な歴史があったということだ。実際に爆撃とか殺戮シーンがあるわけではないが、それでもあの時代の怖さが存分に伝わってくる。月並みだが、現代の平和な世の中に感謝するのみだ。

そんな暗い時代であっても歌の力は素晴らしい。そして子どもは存在そのものが希望なのだ。長い時を隔てて、というシーンに私は本当に弱い。ウルウルしてしまった。国の指導者の匙加減で、庶民が酷い目に遭うという図式はなんとかならないものか。強いメッセージをもった映画です。(R5.8/1記)