映画『To Leslie トゥ・レスリー』

To Leslie トゥ・レスリー アメリカ  -119分-  監督 マイケル・モリス

10分ほどの隙間時間に自前で持ってきた弁当をロビー外のベンチで食べ、本作を鑑賞。

監督はマイケル・モリス。本作が長編映画の初デビューなんだって。主演女優はアンドレア・ライズボロー。この人の熱演が話題となったそうだ。

高評価ほどの感動はなかったが、心に刺さる映画だ。特筆すべきは、主人公のダメ女ぶりだろう。宝くじであてた金をほとんど酒で使い切ってしまい、我が子も見捨てることになる。まあ、そういう病気になってしまったのだ。それをライズボローが迫真の演技を魅せてくれる。

アメリカのどこかは知らないけど、田舎町なんだろう。一度悪い評判が立ってしまうとそこから抜け出せない。なかなかやり直しがきかないのだ。そこに救いの手が差し伸べられるわけだが、彼女の立ち直りのきっかけは、やはり監督の言う「共感」だと思う。苦しいのは自分だけではない、自分のありのままを表現すればいい、という「共感」を彼女が果たしたからだ。

ここぞというときに「救える」人って、すごいな、かっこいいな。私もそういう人間にならなきゃな。(R5.8/1記)