映画『キングメーカー 大統領を作った男(2021)』

キングメーカー 大統領を作った男(2021)KINGMAKER 監督 ピョン・ソンヒョン

行きがけにスーパーで買ったおにぎり2つを食べて引き続き本作を鑑賞。金大中事件は、自分が幼い頃、ニュースで見聞きした覚えがある。それが映画になるなんて。

前半面白く、後半難しい、最後の最後で心にグサリ。そんな映画だ。その前半は、少数派政党の議員が選挙に勝つためにするあの手この手が、コミカルに演じられる。まさに飛ぶ鳥を落とす勢いである。よってその後の展開にも期待してしまうのだが、後半はテンポが止まり、勢いがしぼんでしまう。

登場人物の人間関係が複雑に入り乱れて、ややこしくてわかりづらくなるのだ。だが、総じて小手先のテクニックや騙し合いでは勝利を勝ち取ることができない、ということはよくわかった。ファーストシーンとラストシーンの対比が見事だ。ラストで金大中が語った一言が心に刺さる。それこそ、キリスト教の国だ。

今日は3本観るつもりだったけど、この2本でお腹いっぱい。帰りに近所の喫茶店に久しぶりに寄ってコーヒーとシフォンケーキで読書タイム。ママさんから「前と変わったね、野性味が出てきた」と言われた。(R4.10/8記)