読書8-6『「自分には価値がない」の心理学』16

教員は年功序列の古い社会である。50代後半で主任でないのも珍しいだろう。管理職には、「健康に不安があるため、勤務時間を越えて働こうとは思わない」と伝えてある。

創造的無能という姿勢を推奨している。有能さを示さず、自分に適度な場所で楽しんで仕事をすることに徹するというものである。自分を自分に合った位置に置く。適所に位置することで、余裕をもって仕事ができるし、持てる能力を存分に発揮できる。~

創造的無能とはいい言葉だな。まとめ役ではない、自分に合った位置だとは思うが、余裕をもっての仕事なんてできない。毎日,あくせくと働いている。

~職場での地位など求めても、退職してしまえば何の意味もない。あなたにとって本当に意味のあるものとは何だろうか。それを追究しつつ創造的無能の姿勢で余裕をもって楽しく仕事をする方が賢明であると思う。~

こうして職場を離れても、今週あった仕事上の失敗が、解決に至っていない。教室で子どもが失くした物がいまだ見つからないのだ。楽観視していたのがいけないのか。だからといって何ができただろうか。職場にいても、職場から離れても、自問を反芻してしまう。じゅうぶんに創造的無能である。だが、余裕をもって楽しくというわけにはいかない。(R5.6/29記)