読書7‐18『仕事は99%気配り 』Ⅳ

気配りをするためのヒントが書かれている。

~「この人は何をいちばん大事にしているんだろう?」「この会社に必要なものはなんだろう?」相手をよく観察して自分にできることは何かを考え、その人のために役立てることがビジネスにおいての気配りになるのではないか。~

子どもをよく観察して、他人の尺度や基準から離れ、その子の利益のために自分にできることを考えるのだ。

~大切なのは小さなことでよいから、相手が求めていること、喜ぶことを想像することです。その気配りが「信用できる人」になるいちばんの方法だと思います。~

~ひとつの仕事が結果を生まなくても、また次に行けばいいのです。そうすることで気持ちに余裕が生まれて、相手の気持ちになって物事が考えられるようになり、「ちょっとした気配り」ができるようになるのだと思います。~

数年前、民間教育研究サークルに所属していた。そこには教育書を何冊も著している憧れの先生がいた。その先生からすべてを学ぼうと、遠距離でもセミナーに何度も参加した。だが、その先生の実践を自分なりにまねるも、決してうまくはいかなかった。いろいろ原因はあろうが、その先生と立ち位置が違っていたのだ。私は、「いい実践をしよう」「いい授業をしよう」と自分をよく見せることしか考えなかった。そこには余裕というものがなかった。だから、相手の、子どもの気持ちになっていなかったのだ。その先生も「子どもの身になってみればわかる」と言っていた。気配りだって形だけではいけない。相手の身になって、何をしたらいいのかを考えるのだ。教育も、本質は気配りなのかもしれない。(R5.4/10記)