読書『大人のお作法』Ⅳ

頚椎症の痛みはだいぶやわらいだ。文字をうってもストレスはない。今日は暖かいからだろうか。さて、次は子どもへのしつけである。

~年中行事は子どもを大きく成長させるものです。節供の折々、季節ごとのお膳を囲んで先祖代々にお辞儀をさせれば、子供心にも晴れがましい緊張を覚えます。節供の準備を手伝わせる中で、子供なりに一人前になったような大人めいた喜びも感じることでしょう。~

~年中行事を大切にする心がけがあれば、生活に抑揚も出ます。季節ごとの風流を手取り足取り教えれば、書物からは決して得ることのできないしめやかな情愛が子供に沁み込むことでしょう。~

正直、「そんなの関係ねえ」的に生きてきた。というより、年中行事自体をよく知らないのだ。お正月におせち料理子供の日に柏餅くらいのレベルである。「季節ごとのお膳を囲んで先祖代々にお辞儀をさせる」とは、仏壇がないといけない。しかしそうすることに憧れるし、父としては不十分だったが、祖父としては努力できることがあるのではないかと思う。

~美しいしつけをせずに育てられた人間が広い世間に出てくると、これはもう迷惑というよりほかはありませんから、どうか貴方にも家庭でお子さんを仕込んでおかれることを願いたいものです。~

自分の娘を美しくしつけることができたか、まったく自信がない。迷惑をかけているのではないかと心配になる。今になっては、もうどうにもならないのだが。(R3.12/3記)