映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023)』

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023)THE SUPER MARIO BROS. MOVIE 監督アーロン・ホーヴァス マイケル・ジェレニック

5月1日は映画の日。自称映画好きには譲れない日である。体調はベストではないが、市内の劇場も久々にサービス価格なので、鑑賞を決定。今話題の本作を観ることにした。

監督はアーロンとマイケル。映画の実績はないようだが、テレビアニメ「ティーン・タイタンズGO!」の製作を行っている。このアニメも気になりだした。注目声優は宮野真守。調べたら、声優で初めて『ゴチになります』のレギュラーになっている。

夕方からの鑑賞だが、客席はほぼ満席。久しぶりににぎやかな感覚を味わった。期待の作品だが、それほどでもないというのが正直なところだ。以下は主な理由である。

まず、設定が粗い。いきなり悪者が宝物を襲うシーン。迫力ある映像はいいが、状況説明があっていいのではないか。こんなところから、本作がターゲットの年齢を下げていることが分かる。そしてもう一つは、お姫様が可愛くないのだ。私は、ポスターのお姫様がすごくきれいで、とても楽しみにしていた。だが、ポスターの姫の美しさが、立体での表現では半減しているのだ。彫の深さなどがもっと精巧に表現されてもいいと思うのだ。

それでも、赤、緑、黄、青と目立つ色をふんだんに使い、楽しい世界を演じている。子どもには楽しめる作品になっている。マリオの好きな人が、映像を観て喜ぶ映画だ。(R5.5/2記)