読書7-16『明日のリーダーのために』Ⅳ

題名でもある「リーダー」について書かれている。

組合活動でやたらに忙しかった今週。労働相談、当局との交渉が3日間も続いた。自分が「リーダー」的立場(委員長)であるから仕方ないのだが、さすがに連日、しかも3つの案件を抱えることに途方に暮れてしまった。そう思うということは、自分がリーダーをしているのではなく、させられているという気持ちが強いということだ。リーダーとしての自分というのは、どうなんだろう。

~すべてのリーダーが備えるべき心の持ちよう、精神的資質がある。無私の心、独立自尊の精神、実を追い虚を退ける心構え、不屈の意思、そして人を見分け、信じる能力などです。~

リーダーが無私でなければ、その地位を利用して貪ってしまう。独立自尊の精神がなければ組織の存在自体が意味がない。真実を追うだけではない、邪悪を排除しないと、組織全体に広がってしまう。不屈でなければ最後の砦も危うくなる。人を見分ける目を持つこと。

今日の自分は、不屈という点で欠けていた。気持ちが途中で切れてしまった。心がけて不屈でいるのではなく、平時から、素が不屈でないといけない。

~人のために何かする時には「忠」つまりは真心こめてやることが大事なのです。そして「夫子の道は忠恕のみ」とも言いますが、「恕」は下の者に対する思いやり。「対等の者には信頼感を持って、上の者には真心を持って、下の者には思いやりを持って付き合うこと」は古今の真実だと思います。これがリーダーの素養みたいなものです。~

「夫子の道は忠恕のみ」とは論語。「人として主義を一本貫くとしたら、それは誠実さと思いやりだ」と書かれていた。上の者、下の者、と分けなくても、誰に対しても誠実で、誰に対しても思いやりが必要なのだ。(R5.3/10記)