読書『 日本人の誇り』Ⅳ

筆者はアメリカによる占領政策を批判している。

終戦と同時に日本を占領したアメリカの唯一無二の目標は「日本が二度と立ち上がってアメリカに刃向かわないようにする」でした。~

それはそうだろう。降伏するまで徹底的に叩きのめすのが戦争だからだ。

~日本はこの前文と第9条の作られた時点でアメリカの属国となることがほぼ決定されたのです。この憲法が存在する限り、真の独立国家ではありません。~

日本はアメリカの属国と言われても仕方がないだろうな。もし日本がアメリカに負けていなかったら、アジアの一部の国々は日本の属国となっていた。わが国がアメリカに負けた、負けたということはそういうことだ。

~世界から絶賛されていた教育勅語を廃止して作った教育基本法では個人主義を導入し、公への奉仕や献身を大事にするという日本人の特性を壊しました。~

教育勅語は世界から絶賛されていたのか。奉仕や献身の精神は、教育勅語によって培われたものなのだろうか。私は、奉仕や献身の精神を培うことを学校教育に要求することについて、無条件には受け入れられない。家庭や地域社会だって培うことができる。なんでも「教育のせい」にしてはいないか。

~世界史に永遠に残る戦争犯罪、すなわち2発の原爆投下による20万市民の無差別大量虐殺を、アメリカは日本の軍国主義者の責任に転嫁することで自らは免罪符を得ようとしたのです。人道的にやさしいアメリカが善良な日本国民を軍国主義の手から救い出しにやって来たのだと吹聴したのです。~

現代でも、発展途上国や地域紛争に対するアメリカの対応を見ると、さもありなん、と思う。軍国主義の日本、そして原子爆弾を落としたアメリカ、どちらの肩も持つことはできない。