読書『一気に通読できる完訳「論語」』Ⅴ

もしかしたら、論語って「思いやり」と「指導者像」でまとめられるものではないかな。

~思いやり深くあるためにはどうすればよいのですか?「人を愛することだ。日常での振る舞いを穏やかにし、行動は慎重に敬意を払って行い、人との交際では誠実であるように心がけることだ」~

感情に振り回された行動をしてはいけない。後先をよく考えて行動する。他人にいつも感謝して行動しよう。せっかく論語に出会ったのだから、思いやり深さを少しでも身につけたい。

~ひとかどの人物には究めるべき道が三つある。一つは思いやり深い人間となり憂えから解放されること。一つは智恵を身につけて惑いから解放されること。それと勇者となって恐れから解放されることの三つだ。~

私の職業は、智恵を身につけさせる職業と言えるかもしれない。智恵があればまよわなくなるのだ。迷わず、正しい判断をするために智恵を身につける必要があるのだ。

~いかなる環境でも五つのことを行えたなら思いやり深いと言えるだろう。恭しければ人から軽く見られないですむ。寛容ならば人望を得られる。誠実であれば人から信用される。敏活だと仕事をこなせる。恵み深ければ人も骨身を惜しまず働いてくれるだろう。~

「恭しい」とは「相手を敬って、礼儀正しく丁寧である」こと。礼儀正しく、寛容で、誠実で、敏活で、自分本位にならないこと。それが思いやり深さへの道だ。