読書『一気に通読できる完訳「論語」』(佐久協)

一気に通読できる完訳「論語」(祥伝社新書279)  2012/6/2 佐久 協 (著)

ドラゴンズに入団した根尾選手が親から読むように勧められたのが渋沢栄一の『論語と算盤』だった。そうか、論語ってそんなにためになるのか。そんな気持ちで本書も手にした。

~指導者たるものは重厚な精神がないと迫力に欠けて命令がうまく伝わらんぞ。日頃からしっかり勉強をして正しい知識を身につけておけば独断に陥らずにすむ。誠実で信義のある者は身近に置き、…過ちに気づいたらグズグズせずにすぐ改めるように心がけることだな。~

指導者という言葉に目が留まった。私の仕事は子どもへの「指導」が主だ。また、労働団体の代表をしている。どちらも「指導者」と言えなくもない。

~指導者たる者は、行動は素早く、発言は慎重にし、見識のある者について自らの誤りを正す。つまり学問好きだと言われるような者であるべきだな。~

私は毎日、少しずつでも読書するようにしているが、「正しい知識を身につけ」たいからだ。正しい知識を身につけることで、過ちを改めたり、誤りを正すことができるということだ。確かに読書しなかったころは、独りよがりで独善的だった気がする。読書や学ぶ意味というのはこういうところにあるのか。

「行動は素早く、発言は慎重に」というのも簡単に心がけられると思う。