読書7-6『子どもに勉強を教えるな』Ⅲ

学校教育への批判が続く。まずは宿題から。

~彼らは子どもたちによく宿題を出しますが、なぜ毎日6時間も子どもを拘束しておきながら、そのうえ家での課題まで出すのでしょうか。学校にいるときにしっかり学べばいいのです。~

私は、宿題は必要だと思う。学力を定着させるためには、宿題はなくてはならないと思う。例えば、学校で進出漢字を習う。それを子どもに定着させるためには、ある程度反復練習が必要だ。しかし、毎日6時間のなかで、反復練習をさせる時間は無きに等しい。家庭で反復練習をさせ、翌日学校で小テストを行うと、定着率は格段に上がる。でも意味のない宿題はやらせないほうがいいと思うが。

ただ、子どもを長時間拘束しているという実感はある。音楽、図工、体育、家庭科などの技能教科は、選択制にしてもいいのかなという気持ちはある。

~感想を書くというのは、書いてあることを読み解いて理解する必要があります。つまり読解力が必要なのですが、これは人生経験がなければ育まれない力です。~

~まだ「読み」「書き」「計算」の基礎学力も身についていないうちから、なぜ感想文などを書く必要があるのでしょうか。~

これは読書感想文への批判である。読書感想文の課題は、自由研究、ポスター、習字とならび、夏休みの課題の常連だった。夏休みや冬休みの前には課題図書、推薦図書なるものが設定され、本屋にもコーナーができあがった。読書感想文コンクールなど、出版社や書店と教育関係者との癒着の場だと思う。夏休み明けに提出されたクラス全員の読書感想文に目を通し、優劣をつけることは苦痛でしかなかった。(R4.11/30記)