読書7-5『心の病 回復への道』(野中猛)

心の病 回復への道 (岩波新書)  – 2012/6/21 野中 猛 (著)

私も4年前に精神疾患にかかった。

~国民の4人に一人は精神疾患にかかったことがあるのですが、その3分の2は受診をしていない。~

まさか自分も精神疾患にかかるとはね。だが、私は受診することに躊躇はしなかった。今のこの息苦しい、いや生き苦しい状態がいったい何なのか、診断してほしかったのだ。だが、電話して受診を申し込んでも、すぐには診てもらえなかった。一週間ほど待った。他の心療内科も予約でいっぱいだった。受診のハードルが高いのは、心療内科の少なさもあるのだろうか。

~はるかに多くの人々が世界中で自殺している事実に注意を向けるべきでしょう。日本では1998年度から自殺者が3万人の大台にのぼって、その後一向に減少しない。数を押し上げたのは中年男性群で不況による倒産や離職が背景にある。~

私の精神疾患も、やはり仕事がらみだ。日本人にとっては仕事がすべてなのだ。仕事がダメになるということは、人生がダメになる、ということなのだ。

~先進諸国の中で日本の自殺率の高さはトップクラス。雇用をはじめ経済や社会の仕組みを見直すと同時に、精神保健の体制や活動が整備されなければなりません。~

雇用や経済が今後上向くとは思えない。やはり心療内科を増やすとか、ストレスチェックとか、カウンセリングを充実させるということかな。(R4.11/16記)