映画『ザリガニの鳴くところ(2022)』

ザリガニの鳴くところ(2022)WHERE THE CRAWDADS SING 監督 オリヴィア・ニューマン

朝から市場の買い出し、シーズンチケットの購入と大事な用事を片付け、隣市のショッピングモール付設シネマへ自転車で向かった。財布にお金がないので、チケットも、菓子パンも、ジュースもすべてカード払いにした。

某サイトの評価は悪くないのだが、ミステリーと謳ってあったので、大きな期待はせずに軽い気持ちで鑑賞に臨んだ。だが、この作品、面白いですぞ!ミステリーだから、いつ不気味な怖いシーンが来るかと思っていたが、全然。それよりも、ある少女の成長物語、恋愛物語として正当に評価できる作品です。

まず、ヒロインがとても魅力的。彼女のはっきりとした瞳に射止められました。まさに次世代アン・ハサウェイです。そして湿地帯の自然の映像美を堪能できるのも魅力です。それとともに、法廷もののスパイスがストーリーを引き締めています。改めて感じるのですが、ハリウッド映画って、人物の一生を描くような、長い時間を隔てた物語を本当に上手に仕上げるなあ。ラストのワンシーンにウルっと泣かされてしまいました。

心がいっぱいに満たされる素敵な映画でした。(R4.11/19記)