映画『シラノ (2021) 』

シラノ (2021) CYRANO 監督 ジョー・ライト

今日は記念すべき日だ。なぜなら普通の勤務日に初めてジョギング登校をしたからだ。いつも通り16時前に職場を出て、自宅で雑事を済ませ、18時からの上映に臨んだ。市内の劇場は、今月から料金100円値上げ。会員でも1600円かかる。サービスデーと比べると400円高なのか。ちょっと考えた方がいいのかな。

私はかつて『シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい!』を観たことがある。ストーリーは知っていたし、それが大衆の支持を得た人気ある作品だということも知っていた。だから、今作もとても期待していた。

期待通り、いやそれ以上の出来栄えだと思います。まず、ストーリーがいい。恋愛物語なのだが、なかなかモテない男目線の物語は少ないでしょう。シラノを応援したくなるのです。他にも、気持ちを言葉にする大切さ、戦争シーンから愛する人への思い、命のはかなさ、貴族と平民の階層の差など、心響く場面がふんだんにあります。

そしてキャスト。シラノ役は『スリービルボード』を観て知りましたが、50を越えているのに、小さな体なのに、剣さばきや格闘に熱演しています。恋の仲立ちをしながらあふれる思いを隠そうとするところは迫真の演技です。

さらには音楽。シラノのバス、ロクサーヌのソプラノ、二人の歌声がいいのはもちろん、それ以外の歌や音楽も、感動を支える大きな要素となっています。マジでもう一度観てもいいなと思っています。(R4.3/2記)