映画『チャンシルさんには福が多いね』

チャンシルさんには福が多いね (2019)LUCKY CHAN-SIL 監督 キム・チョヒ

サービスデー2本目は韓国映画である。「ストックホルム~」終了10分後から鑑賞。40歳の映画プロデューサーが、それまでの仕事一筋の生活から離れ、転居や別の仕事、恋愛と繰り広げていく物語。

先日『新感染ファイナルステージ』を観て韓国映画のパワーを強く感じたが、こんなに平凡な日常を描く作品もあるのだ。劇中で日本の著名な映画監督とその作品に心酔していることが話題になるが、きっとこの作品自体も日常性に近しくしているのだろう。

チャンシルさんの演技がとても印象的だ。最初はそうでもなかったけど、だんだんチャンシルさんに惹かれていく、チャンシルさんに味方したくなる自分がいた。

男もいない、子もいないのに福が多い。家族もいて家庭もあれば幸福なのかもしれないが、その分、苦労もある。なんて考えたが、ラストまで観ると、チャンシルさんと出会った人物、仲間の存在のことなのかもしれない。