読書『人生を面白くする 本物の教養』Ⅷ

日本の借金まみれの体質を心配していたのだが、そう心配いらないようだ。

社会保障は負担と給付が表裏一体であるという原理原則や、国債を発行できる限り、現代の政府は破綻することはないといった、現実問題としてもっと大切なところをしっかりと教えておくべきです。~

日本も破綻するのだろうかと不安に思った時があった。どうも我が国は、人々を不安にさせたがる傾向があるのではないだろうか。やはり情報の受け手に、教養が必要なのだ。

国債が発行できれば財政は維持できる。財政を維持できれば公的年金も支払うことができる、つまり政府が破綻しない限り、公的年金も破綻しない。国債を発行できる限り、公的年金の破綻はあり得ない。~

~万が一、国の年金が破綻するような事態になれば、その前に銀行の預金などはすべて消し飛んでいることでしょう。国が存在している限り、社会保障が崩壊することはあり得ません。~

「日本は借金大国だ、破綻寸前だ」などというゴシップで、不安を煽っているだけなのだ。それこそなんとか経済を立て直したいという陰謀なのではないか。もっと大きな問題があるのだ。

少子化問題こそ日本が抱える根本的、本質的な課題だと言えます。日本の未来を決定づける大問題です。女性が自然と赤ちゃんを産みたくなるような社会を作り上げていくことが大前提だと思います。~

~「子どもは社会全体の宝である」という、動物である人間としてはごく当たり前の基本認識を社会の隅々にまで徹底する必要がある。~

この国の教育予算の少なさ、教育に対する関心のなさからすると、「子どもは宝」なんて思っている人は少ないのだろうな。基本認識はどうすれば徹底されるのだろう。(R3.12/27記)