読書『意にかなう人生』Ⅲ

肩甲骨辺りの痛みは相変わらずである。文字をうったり書いたりするのも痛い。前かがみの姿勢がよくないようだ。これも病の苦しみだ。

愛知県内の中学校で生徒同士の殺人事件が起きた。その事件について論じるつもりはないが、あまりにも今回の事件についての世間の反応が薄いことを危惧している。

 

著者は、いじめ問題について述べている。

~いじめっ子は不思議に早死にしていた。いじめられた子は尊敬されるような立派な社会人になっていた。~

本当にそうなのかもしれない。が、いじめを受けているその時は、そんな将来に思いを馳せることができない。とにかく「今」が苦しいのだ。

~逃げなさい。できる限り逃げなさい。君の素晴らしい未来をつかむためなのだから決して卑怯じゃないよ。バカを相手にするんじゃないよ。そしていじめっ子の惨めな後半生を見届けなさい。笑ってやりなさい。~

私も同意するが、逃げるというのが現実的ではない。我が国は周知のように同調圧力の高い社会だ。そして学校は地域ごとに学区で分けられ、学校では児童生徒を学級編成し、学級担任は、学級づくり、学級経営に精力を傾け、その組織を強固なものにしている。学級という集団がもっと緩やかなものであったら、と思う。

~守りなさい。自分の子を。仕事などほっぽり出してでもいいから、命に代えてもいいから、わが子を助けなさい。「これ以上、俺の子供をいじめたら、俺は本気でお前を殺すからな、覚悟しとけよ」~

それくらいの決意で自分の子を守れ、ということだ。(R3.11/25記)