読書『意にかなう人生』Ⅴ

前回の文章について書き忘れていたこと。

「せめてわが子に勉強しようとする気持ちを持たせてから学校に送り出してほしい」とこれまで何度思ったことか。学習に取り組まない、授業を妨害する、教室から出ていく、そんな児童生徒をあまた見てきた。そんな者たちに、教師はあまりにも無力だ。管理職も、子どもに意欲を持たせろ、楽しい魅力ある授業をしろという叱咤激励ばかりだ。現在受け持っている子には、いやなら帰っていいんだよ、迎えに来てもらうように電話するよと言っている。もちろん管理職の了解は得ている。

そして社会問題へ。

~自分の金勘定だけでなく大袈裟に言えば日本社会、日本経済の動向をも考慮しながら、われわれは自由と平等のどちらに比重を置くべきかについて選択を迫られるようになった。~

そういえばかつて小泉総理は「努力すれば報われる社会」にしたいと発言した。要するにこれが新自由主義を受け入れ、その方向へ突き進んでいくという宣言だったのだ。そして非正規雇用ワーキングプアが増え、弱肉強食の格差社会が広まったのだ。相変わらず自民党が最も支持されているわけだから、わが国民も「自由」を選択しているということだ。

~人はやはり追い詰められなければ持てる力を極限まで発揮するのが難しい。「天は自ら助くる者を助く」老生のセルフヘルプは窮地に立たされることで発揮された。逆境はやはり大事なのだ。~

調べたら「人に頼らず自分自身で努力する者には天が助け、幸福をもたらす」ということだ。逆境というと、この肩や腕の痛みもそうなのだろうか。

~少なくして学べば壮にして為すことあり、壮にして学べば老いて衰えず、老いて学べば死して朽ちず。~

逆境なんていやだから、私は本を読んだり、こうしてブログにあげたりして学ぶことにしよう。(R3.11/28記)