映画『 スウィート・シング (2020)』

スウィート・シング (2020)  SWEET THING  監督 アレクサンダー・ロックウェル

早朝から座禅、買い物、喫茶モーニングとタイトなスケジュールのため、恒例の隣市のミニシアターへはマイカーで向かうことにした。カードトラブルのためにネット払いを躊躇し、通常料金で鑑賞をする。『グレタ』との2択だったので、評価の高い本作を選んだ。

観てよかったと思える良い作品です。特徴としては、ほとんどモノクロ映像であるということ。監督の意図は知らないけど、モノクロ映像が、ストーリー全体の暗さ、陰鬱さを高めています。また色がないことで、登場人物の表情や様子がよく伝わります。

そして子供たちを取り巻く環境が、あまりにも酷いということ。酒乱、虐待、育児放棄など大人の酷い姿はどこの国にでもあるのですね。それに対して子どもは無力でしかない。自分も含め、人間というものはつくづく成長できないものだと感じます。

それでもきっと子どもは親が好きなんだろう。だから成長しようという努力の足は止めてはいけないということだと思いました。(R3.12/19記)