映画『クーリエ:最高機密の運び屋 (2020)』

クーリエ:最高機密の運び屋 (2020)  THE COURIER  監督 ドミニク・クック

2日連続で自転車で隣市のミニシアター。この作品はちょっと前に都会で上映されており、高評価を得ていた。ようやく地元に降りてきたのだ。絶対に観ようと決めていた。

戦後の日本史ならまだしも、世界史は詳しくない。米ソ冷戦は知っていてもキューバ危機というのは内情もよくしらない。だが、資本主義国側が共産主義国を恐れていたこと、極度の緊張状態であったことは、画面からひしひしと伝わってきた。

そして友情というか人の絆は、国とか主義を超えて成立するものなのだ。「世界を変える」という言葉が今も耳に残る。今や平和で、命を懸けてまで守ろうとするものは存在しないかもしれない。いや待てよ。彼らだって守ろうとしたのは家族。ならば私も家族を守るということが世界を変えることになるのかもしれないな。

最後はやはり泣けてきてしまった。浄化されるような涙を流すことができた。派手さはないけど心に刺さる良い映画です。(R3.11/14記)