映画『マイ・ダディ (2021)』

マイ・ダディ (2021) 監督 金井純一

座禅、朝食、ジョギングをすませ自転車で隣市のショッピングモール敷設シネマに向かう。食料品売り場でメロンパン2つ買い、シネマ売店でホットコーヒーを買って劇場へ。

4点以上の高評価作品だが、期待外れは言い過ぎだが、期待したほどではなかった。なんとかの準グランプリらしいが、やはり「準」なのだ。2つの物語が並行して進み、そして結合する。「あっ、同じ時間ではなかったのね」となる意外性は面白かった。

妻と生き別れた主人公。娘は難病で倒れてしまう。その娘を救うために、本当の父親を探す。主人公の懸命さには心が打たれるのだが、娘が倒れるまで、自分が本当の父親ではないことに気づかなかったのが、どうしても腑に落ちないのだ。

感動を作り出すために考えられた設定なのだろうが、無理を感じざるを得ない。妻だって、主人公を本当に愛しているのであれば、そこんとこきちんとするはずだと思う。

主人公が娘のために悪戦苦闘するシーンを見るたびに、「奥さんがひどいよねえ」と感じた。感動はどこにでも落ちているものではないんだな、などと思いながら、自転車のペダルをこいだのだった。(R3.10/3記)