映画『異動辞令は音楽隊!(2022)』

異動辞令は音楽隊!(2022)  監督 内田英治

5時間授業の日は子どもが早く帰る。会議もなさそうだったので自分も1時間年休を取って映画を観ることにした。お目当ての映画は15時30分から。家に帰って自転車を置き、ジョギングで市内のシネマに行く。ところが、その時間には私が観るつもりのない映画が始まっていた。明らかに私のミスだ。そのままジョギングで帰り、孫を連れてきた次女を接待。味噌汁とおかずを作り、二番手の本作を観に、再びシネマに訪れた。

この作品、なかなか上質な味わいです。強い感動はないけど、楽しく、おもしろく、なおかつ胸に迫るものがあるいい映画だと思います。

阿部寛の演技は盤石です。一人の警察官の成長物語ともいえるでしょう。自分の気に入らないポジションでくすぶっていてはいけないと思いました。主人公の成長とともに、仲間の素晴らしさ、音楽の素晴らしさもじゅうぶんに伝わってきます。

そして彼らは警察官。犯罪を解決していくという重大事もストーリーの中にしっかり組み込まれて、満足のいく仕上がりです。

「セッション」という言葉が一番耳に残りました。どんな場においても、誰かとのセッションなのでしょう。生き方に通ずることなのだと感じました。評価値以上の良作です。(R4.9/8記)