読書『人間関係のしきたり』Ⅲ

自分が悪いかもしれない。そうではないかもしれない。要は冷静に物事を見る目が必要だ。

~「自分は悪くない」という発想法を取り入れるのも手だと思う。その方がストレスはたまらない。うつ病になる人は、善良でまじめで根が正直なタイプが多い。だからどんな人間関係でも同じように真剣に接してしまう。~

世に「自分が悪い」と思う者がいかに多いことか。「自分が悪い」ということにしておくのが一番楽だからなのだと思う。

たくさんの仕事が課せられる。命じればなんでもやってくれると思っている。だから時間内になど仕事が終わらない。「私の仕事が遅いから」というのも「自分が悪い」と同列だ。

~「やれること以外はできないのだから、そこまででいい」と割り切ること。それができれば悩みも消えて、前向きに取り組める。自分が精いっぱいやったことに相手が不満だというなら、「じゃあ私がいなくなったらどうするのですか」と聞いてみればよい。相手は黙るしかないはずだ。~

そんなふうに聞くつもりはないけど、自分がいることで、他の人を楽にさせているのだと思う。まさに「働く」とはそういうことだ。私も「いないよりまし」なのだ。今日もつらいことがあったが、他の人が嫌な目に遭うのを自分が肩代わりしたということだ。他の人が感じたであろう辛さを私が引き受けたのだ。私がいなかったら、他の人がひどい目に遭った。他の人のためになったのだ。