読書『ていねいな暮らしと美しい人生』Ⅳ

自分のことしか考えていない人は美しくないと思う。

~かの人たちは皆、他人のために生きている。人間がより人間らしく生きるために必要となるもの。それは慈悲の心。自分のことを考える前に相手のことを考える。自分の主張を押しつけるのではなく相手の気持ちを分かってあげようとする。自分を犠牲にしてでも他人のために尽くそうとする心。その慈悲深さが大事なのです。~

他人のために、とか相手のことを考えるとか、他人のために尽くすのが、「ていねいな暮らし」なのかもしれない。

~誰かのためではなく、誰かを意識するのではなく、ただ無心になって鐘を突く。その音色こそが人々の心を打つのです。人間はつい、自らの行動の評価を気にしてしまいます。自分がやったことに対して他人がどう思うかを考えてしまう。それでもできる限り無心になる努力をすることです。~

人様の顔色を窺っていては美しくなれない。

だいぶ自分の評価を気にしなくなった。どう思われたっていいし、最低評価でじゅうぶん。クビにならなければいいくらいに思っている。でも、まだ自分の姿が他人にどう思われているか、気になるところもある。気にしないということもそうだが、もっともっと無心になるべし。

~自分の存在とは何か、自分が歩むべき道はどこにあるのか。我が人生とは何なのか。それらを考え続けることがすなわち人生そのものなのです。いくつになっても人生とは何かを考え続けることです。さらに善きものにするためにはどうすればいいのか、その答えを求め続けることです。~

ただの平教員。娘や孫を持つ老夫婦の片割れ。もう仕事で花咲くことはないだろうが、せめて孫たちが生きることに迷ったら、指針を示してやりたい。そういう人間になれるように自分を高めたいと思う。今はこんなふうにしか答えられないけど、それを考え続けること、問い続けることなのだな。(R3.7.7記)