読書『 老いを照らす』Ⅵ

仏教でよく聞く「慈悲」が出てきた。

~「己を忘れて他を利する」自分の利益を忘れて、誰か他人の幸せのためにつくしなさい。それこそが本当の慈悲、つまり愛なのですよと教えて下さっているのです。~

他人の幸せのために尽くすことが慈悲、愛なのだ。

~人はなぜ生きているのか。自分という存在が大小無数の縁によってこの世に生かされている。人間というのは決して一人で生きているのではないという謙虚な気持ちになるならば答えはおのずと明らかです。~

自分は生きているのではなく、生かされている。無数の縁のおかげで生きることができる。

~自分の周囲にいる一人でも多くの人を幸せにすること、そのために努め励むことこそが人間がこの世に生まれてきた理由であり、目的だと思うのです。自分の存在が誰かの役に立っているということを感じるのは何と幸せなことでしょう。~

今日の自分は誰かの役に立っただろうか。立っていないとは思わないが、時間内に自分の仕事を片付けようとしてばかりで、他人の幸せまで視野に入らなかったな。

でも、誰かの役に立ちたい、という気持ちは常に持っていたい。