読書『流されて生きなさい』Ⅳ

禅僧らしい言葉をさらに取り上げる。

~仏教では人にはみんなそれぞれ与えられた役割があると教えています。しかし世の中の風潮に流されて、つい自分の役割以外のことをしようとしてしまうのでしょう。与えられた役割に目を向けて、その流れに身を任せること。それがシンプルに暮らすということなのです。~

いたずらに他人と自分を比べてはならない。他人より仕事ができないと嘆かなくていい。今いること自体で役に立っている。今いること自体が自分の役割なのだ。世の中の風潮に流されるというのは、他人と比べるという意味だと思う。シンプルに暮らすとは質素に暮らすことではない。

~禅の世界が求めているのは質素ではなく簡素な生活です。質素な暮らしというのは安いのがいい、お金を使わないのがいいと思っていることです。そんな生活に心の豊かさは生まれません。簡素というのは生活の中から「無駄なものをそぎ落としていく」こと。自分にとって本当に必要なもの、価値のあるものを買い、大事に使うということ。~

質素というのはただのケチなのだな。最近買ったムダなもの、何だろうか。私は車中泊に興味が出て、ネットでマットとか寝袋とかを買い集めてしまったな。どこかでもっと使わなくちゃ。

~「知足」今あなたが持っているもの。それで十分に満足だと思える気持ち。今あるもので満足する心。その心こそが穏やかな幸せに通じる、と禅は教えている。~

今あるもので、ほとんど満足している。だが、旅行に行くとどうしてもご当地Tシャツを買ってしまう。これだけはやめられない。