読書『心の休ませ方』Ⅳ

生きることに疲れた人がどうすればいいのか。

~あまりにも能力オーバーのストレスにさらされ続けて生きてきたからだ。長いこと本性を否定され続けて生きてくれば生命力が衰えて当たり前なのだ。この機会に反省することである。自分の限界を受け入れることだ。~

「やればできる」という言葉がある。今やそれをギャグにしている芸人もいる。社会全体がこの言葉に踊らされて、時間を浪費し、無駄な努力を強いられている。

努力と結果は簡単に結びついていない。「やる」ことは大切なことだ。だが「できる」に直線的に結びつくものではないのだ。

~生きることに疲れたあなたは、今休んでよい。自分の心も体も休ませてあげる。自分の心も体もいたわってあげる。心身ともに元気になったらその分頑張ればいい。もう周囲の人に好かれる必要はない。~

この「周囲の人に好かれる必要はない」という言葉は有難い。自分は、児童から好かれよう、保護者から好かれよう、同僚から好かれようとし過ぎていた。だが大切にしなければならない人は、わずかでいい。

~あなたは人に迎合して生きてきた。結果、自分には不誠実に生きてきた。これからは自分に誠実に生きることである。~

その生き方は、自分に不誠実だったというわけだ。

他人に好かれなくてもいい、自分に誠実に、という生き方の具現化として、私は「勤務時間を守る」ことにしている。勤務時間の中では、教員として、児童や保護者、同僚を大切にする。その時間を超えたら、家族や自分を大切にする。