読書『 釈迦とイエス 真理は一つ』Ⅶ

今回で終わりとしたい。

~人生にはゆとりが必要です。努力は必要ですが、無理をせずに、自分にできるだけのことをやって、その範囲で力を尽くせばいいのです。それくらいのマイペースで生きていれば、生きることを楽しむことができるはずです。~

全くそうだと思う。きっとこの文言を心に刻んだのだろう。だから私は、復職後は勤務時間の中でしか仕事をしないようにしてきた。勤務時間の中で力を尽くせばいい、と思っている。

だが、それは実は難しい。そんなふうに仕事をしているのは私だけだ。そして、際限なく働いている者の方がやはり成果を出している。私も正直、ジレンマを感じているところもある。

~隣人を大切にし、時として、敵のために祈る。そういう姿勢があれば、世界中の人たちと手を結んで穏やかに生きることができます。~

~小さな民族主義にとらわれずに、すべての人間は兄弟であると受け止め、隣人を愛し、敵のために祈る。これが釈迦やイエスが伝えたかったただ一つのことであり、「諦という生き方」です。~

アガペーの愛と慈悲の心。そこからもたらされる民族主義を超えた世界中の人々との隣人愛による平和な国際社会。これこそが伝えたかった理念であり、これからの新しい生き方なのです。~

キリスト教や仏教が世界中に広まっても、紛争、差別、格差はなくならない。理念が理解できても、平和な国際社会への道は険しいのだろうな。国家レベルでは難しいが、自分は穏やかに生きていきたい。