映画『21ブリッジ』

21ブリッジ (2019) 21 BRIDGES 監督 ブライアン・カー

ストレスがいっぱいたまった日。そうでなくとも映画を観ようと思っていた。勤務時間終了と同時に職場を離れる。家に立ち寄り、まだ週半ばであり遠出もできないので、自転車で市内の映画館へ。かねてから気になっていた本作を鑑賞。ドラッグストアでジュース、ポップコーンを買い、劇場にこっそり持ち込んだ。大方の予想通り、客席は私だけだった。

この作品の注目はやはりチャドウィック・ボーズマンだ。『ブラックパンサー』でもある彼は43歳で大腸がんでこの世を去ったのだ。『ブラック~』の頃の印象と比べると、痩せこけていた。役作りかも知れないし、闘病中だったのかも知れない。「もう死んでしまったのだな」と思いながら観ていた。「この人の目が好きなんだな」「いい役者だったな」「もっとこの人の作品を観たかったな」などなどと。

犯人が捕まっただけだったらなんとなく物足りないかなと思っていたけど、やはりそこからまた奥深いものがある。遺作どうこうではなく、ストーリーも十分観応えのある作品です。