読書『自分をどう元気づけるか』(和田秀樹)

自分をどう元気づけるか (WIDE SHINSHO 216)  – 2015/1/23 和田秀樹 (著)

この本を買ったのは2018年10月。自分はその時、元気がなかったのだな。自分の元気を求めていたのだな。

~悩んだり不安を感じるのは、自然なこと。むしろ生きていくためには必要なことだと考えるのです。生きたい、できれば充実した人生を送りたいと考えるから悩んだり不安になったりします。~

~「あるがままに生きる」ということ。悩みを持ったまま、不安を持ったまま生きる。どんな悩みでも、その根源にはわたしたちの健全な欲望や願望があります。~

悩みや不安は自然なことであり、必要なことなのだ。健全だからこそ悩み、不安になるのだ。

~自分自身の「とらわれ」こそが最大の障害だということに気が付かないのです。「とらわれ」から抜け出すというのは、悩みの解決ではなく、自分自身の一番重要な課題の解決を目指すこと。~

悩みを解決しようとするのではなく、自分にとって重要な課題の解決を目指すということか。

~悩みに対して不自然な解決をはかるのはしょせんムリなこと。このムリなことを「はからい」と呼ぶ。不自然な形で悩みを処理するな、わざとらしいことはするな。悩みを抱えたままでもできることを実行するだけ。~

結局、できることをするしかないのだ。何が不自然で何が自然なのか。その判断ができなければいけない。

~「わたしの力で子どもを変えたい」のは「とらわれ」、「このまま放っておこう」というのは「はからい」。できることから変えていく。それが一番現実的な解決方法。その子どもの変えられそうなところを見つけて、それを変えていく。~

「とらわれ」「はからい」の違いがよく分かる。私はあの頃、ずっととらわれていたのだ。「私の力で子どもを変えよう」と。だがあの時、「自分にできないことはない」と思い込んでいたのだろう。だが、できない。できないということしか見えなくなり、苦しんでいた。「ほとんどできない中で、自分にできることは何か」という視点の切り替えが必要だったのかもしれない。