映画『ミナリ』

ミナリ (2020) MINARI 監督 リー・アイザック・チョン

映画ポスターの「アカデミー賞最有力」の文字がどうしても忘れられなかった。上映期限は迫っており、観るなら早めにと思い、2時間年休をとって観賞。職場から直接自転車で市内のシネマへ。向かいのコンビニで買った100円コーヒーを持ち込んでいった。

「よくわからない映画」というべきだろう。話の内容も、何を訴えたいのかも、よくわからない。韓国人家族がアメリカに移住し、雛の仕分けをしながらも、開拓農業を始めるという話。母親が常に不機嫌であるだけでなく、夢を抱いて彼の地に臨んだ父親もそんなに楽しそうではない。やはり移住というのは不安が先行したのだろうか。

すっきりしない感じで観ながらも、「どこかで観たことある」と思ったお婆ちゃんがいた。『チャンシルさんには福が多いね』の家主さんだ。とてもいい味を出していたのだが、本作でも然り。「すべて持っていってしまう」ほどの演技力がある。

ところで「アカデミー賞最有力」って誰が決めるんだろうな。宣伝文句はあてにならないな。