映画『ジュディ 虹の彼方に』

ジュディ 虹の彼方に (2019)  JUDY 監督 ルパート・グールド

『三島~』の直後に鑑賞。「アカデミー賞大本命」とあるが、この手の伝記モノはアカデミー賞は絶対取れない。その時代の社会を映し出すもの、問題提起するものでなければ、作品賞はとれない。とはいえ、この作品はとてもいい。

ジュディ・ガーランドのことなど、全然知らない。だけど、十分に楽しめます。

女優や歌手、特に子役なぞは本当に使い捨てなのだと思った。使えるだけ使って、儲けるだけ儲けて、あとは捨てるだけ。華やかな舞台で行かされている半面、ストレスやプレッシャーも半端ないのだろうな。

惨めな、悲しい人生を見せつけられます。でも最後の最後に救われます。私はそれで泣けてしまいました。観てよかったと思わせてくれます。主人公もいいけど、マネージャー役の女優の無言の表情がとても印象的でした。