読書『 負けてたまるか! 若者のための仕事論』Ⅱ

どんなことも、まず自分発なのだ。

~人間というのは理屈の天才です。謙虚に振り返ってみると何よりも自分自身に思い当たる節があるはずです。すべては「自分に負けてる」ことの言い訳でしかないのです。「不遇だ」などと思っているなら、不遇にしているのは自分自身ではないかと疑ってみてほしい。~

確かに人のせいにすれば楽だ。

~「ハインリッヒの法則」周りにいくつも存在している「ヒヤリとする出来事」を見逃がしていると、それが重大な事故につながるということです。逆に言えば、小さなことに気づいて改善したのなら、重大な事故を起こさずに済むわけです。~

教室でも、些細なことが日常茶飯事で起こる。それをスルーしてしまう時も多々ある。だが、その些細なことで、誰かの心がやはり傷ついている。トラブルを起こしたことをスルーするということは、傷ついたこともスルーしてしまうということ。それもすべて「自分の負け」でしかない。やはり、アンテナを高くしておかなくてはいけない。

~私の心は非常に明るくなりました。嘘も隠し事もせず、いつも気分は晴れやかだったからです。自分に後ろめたいことは何もないから全部オープンです。もしそこで批判されたら、仕方がないと割り切る事もできます。それが自分の「ありのままの力」なんだから。~

少し前までは、いかにうまくやるかを考えていた。抜きん出ようと思っていた。だがもうそんな欲はない。自分の限界、あきらめだ。だから、上のような心持ちに近い。

~もしあなたがミスをしたなら、批判も怒声もすべて受け入れるしかないのです。いつも等身大の自分でいることです。そして何より、等身大の自分を磨くことを考えなくてはいけません。ミスをしたらこれから同じことを繰り返さないために実力をつけていくしかありません。~

「等身大の自分」、なんとわかりやすい言葉だろう。つい自分を尊大に見せてしまう。自分を背伸びさせるのではなく、そのままの大きさの自分を磨くということだ。