映画『星の子』

星の子 (2020) 監督 大森立嗣

ミニシアターで観賞。本作が少し遅れて上映しているのは、永瀬正敏特集つながりということだ。某サイトの評価はあまりよくない。私は芦田愛菜の演技が観れればいいという軽い気持ちで臨んだ。

芦田愛菜、さすが天才子役だ。宗教に翻弄される思春期女子を見事に演じている。顔だちもきれいだし、演技が上手なので、観ている者は容易に共感できる。まさに芦田愛菜のために作られた映画ではなかろうか。それから黒木華も、怪しげな宗教指導者にぴったりだな。

題はどうして「星の子」なのだろう。家族で流れ星を見つめるシーンを見て、家族という絆の強さを感じた。宗教に狂ってまでも我が子を愛する両親。どんな形だろうと親の愛なのだ。そこに常識とか世間体など入り込む余地はない。評価以上にグッとくる作品です。