読書『 負けてたまるか! 若者のための仕事論』(丹羽宇一郎)

負けてたまるか! 若者のための仕事論 (朝日新書)  – 2010/4/13丹羽 宇一郎 (著)

私はこの著者が好きだ。読書をしてきた中で、印象に残った3名を挙げよといわれたら、この人の名前が入る。仕事に対して基本的に後ろ向きである私も、この人の言葉なら受け入れられる。この人が上司だったらいいな。

~人は仕事で磨かれ、読書で磨かれ、人で磨かれる。~

著者は『死ぬほど読書』という本も出している。知識、見識がすこぶる広い。自分が達した、なんて思っていてはいけない。自分を磨かねばならない。

~自分が正しいと思ったのなら、「なんだ、この野郎」と上司に歯向かうぐらいの気概がなければいけません。良くも悪くも青臭さ、無鉄砲さが若者の特権なのです。要は「負けてたまるか」の精神です。~

若者でなくても、私は「負けてたまるか」と自分で自分を鼓舞しなければならない。いつも正しさが通ってなくてはならない。間違ったことを許してはいけない。

~職場でだれも評価してくれないのなら、それを周りの理解不足のせいにするのではなく、自分の力不足だと考えて、努力を始めればよい。自らを省みるところに成長のチャンスがあるのです。~

~自分と向き合うことを恐れないでほしい。今、何かに苦労しているのなら、それは天が与えたチャンスです。その中でこそ人は磨かれるのです。~

自らを省みることと自分と向き合うことは同義だろうな。よく「ピンチはチャンス」という。苦労することや力不足を痛感すること、そこで自分を磨くことができるのだ。それは、仕事という困難が伴う場でしか味わえない。逆に言えば、そうでなければ自分が磨かれないし、成長できないのだ。

~給料が低いの安いのとボヤく前に、まずは「お金をもらって勉強させてもらっている」という気持ちで何でも興味を持ってやってみる。嫌々働くより何倍も仕事のやり方が身に付くでしょう。~

「お金をもらって自分を磨かせてもらっている」と言ってもいいだろう。