読書『 日本人の誇り』Ⅴ

戦後教育が日本人の誇りを消失させたと筆者は言っている。

~洗脳教育から大多数の国民がまだ解き放たれていないのです。そして「戦争は自衛のためであろうとすべて悪だ」と考え続け言い続けることこそが、平和を愛する人間の証しだと信じているのです。~

小学校の6年生の社会科で歴史を学習する。太平洋戦争があり、たくさんの人が犠牲になったことを学習する。その後、公民的内容で日本国憲法を学習する。その3つの柱の一つが「平和主義」だ。「わが国が太平洋戦争で国内外にたくさんの犠牲者を出し悲惨な過去があり、二度と戦争を起こしてはいけないと誓い、日本国憲法では平和主義を盛り込んだ」という流れが、教えるにいちばん自然な流れである。

ところで、筆者は洗脳教育という言葉を使っているが、太平洋戦争で多くの人を戦争へ駆り立てた軍国教育も洗脳教育だろう。『すべての教育は洗脳である』という本もある。(読んでいないが)

~祖国のために命を捧げた人に対し感謝の念をこめ手を合わせて拝むべきものであるのに、戦争の罪を一身に背負わせているのです。~

たくさんの方が「お国のため」と戦い、犠牲となった。それは悲しむべきものだとは思う。しかし、感謝をするべきなのだろうか。その方たちが犠牲にならなかったら、どうだっただろうか。私なら感謝というよりも、「不幸な歴史は繰り返しません」と誓うと思う。