読書『 日本人の誇り』Ⅵ

愛国心の表れが自分なりに見えてきた。

~屈従や野垂れ死の淵に立たされた日本が、祖国の名誉と存亡をかけて世界一の大国に対し敢然と立ちあがったことに民族としての潔さを感じ高揚したのです。~

筆者は、アメリカと戦争を始めたことについて、肯定的な一面を出している。私には「祖国の名誉と存亡をかけて敢然と立ちあがる」ことは必要だと思う。

欧米列強に対し、帝国主義植民地主義そのものが誤りであり、恥ずべきものであることをしっかり説得し、説教すべきでした。美感の優れた日本人にはそれらが汚く醜いものであることが、論理や理性を経なくとも一目瞭然だったからです。~

祖国のために命を捧げる、という不幸な歴史は二度と繰り返してはならない。だが筆者の「説得、説教」という言葉に大いに共感をする。周辺の国が日本を脅かすことがあったら、敢然と立ちあがり、説得、説教をするのだ。敢然と立ちあがるエネルギーの源泉となるもの、それこそが愛国心である。

~謙虚の表れともいえますが、日本人の価値観を高く掲げ、迫力を持って欧米を説得説教をする、ということを決してしようとしないのは日本の宿痾ともいえます。~

宿痾とは「持病」。そうかも知れない。価値観を掲げることも、迫力を持って説得することも、日本人はどちらも苦手のような気がする。ぼんやりとした価値観しか持たず、率直に進言せずに、相手が気付いてくれるまで待つことしかできない。それは私にも言える。