読書『 アドラー珠玉の教え 自分の人生を最高に生きる77のヒント 』Ⅵ

また「勇気づけ」が取り上げられている。

~勇気づけとは一言でいえば、嬉しいという喜びの気持ちと、ありがとうという感謝の気持ちを相手に伝える援助法である。それは深く人を思いやる心を持って人の心の奥底に届く言葉として伝えなければならない。~

喜びと感謝。うれしいとありがとう。その2つを相手に伝えるというわけだ。なかなかその2つを同時に伝えられる言葉は難しい。

~「あなたの熱意が実って私もうれしい」「協力してくれてありがとう」「あなたが助言してくれたことでとても助かった」「そこのところがあなたが頑張ってやってきたところだよね」「いい結果が出て本当に良かった」「とても頑張っているね、何か手伝うことがあったら言って」~

これらの言葉が例に挙げられていた。「あなた」と「わたし」を結び付けているような気がする。喜びと感謝ではないが、一言で終わらず「~で~だ」となっている。そういう言葉が自然に出るのは、よほどの意識が必要だな。

~勇気づけを通して、人は自分がどのように相手に役立っているか、社会に貢献しているかを感じ取ることができる。そして自分には価値がある、自分かこれでよいと思えるようになれば、さらなる目標に向けて行動していく勇気を持つことができる。~

職場でも、子どもに「自分には価値がある」「自分は役だっている」と思わせるのはなかなか難しい。もっと勇気づけの言葉が使えたらなとは思う。