読書『静思のすすめ』Ⅱ

観宿縁という言葉がある。

~仏様が私に答えて下さったと思いました。「観宿縁」とは宿っているご縁を、いただいているご縁を歓びなさいという意味です。まさに「現実の肯定」と「感謝」以外の何ものでもありません。~

~「これもご縁だから、出会いを大切にしよう」という思いで接したら、相手を変えられるかもしれない。「観宿縁」を「よっぽどの縁」と言っています。そのご縁に感謝しなくてはいけないのです。~

この言葉、検索してみた。わりと出てきた。

おおかた「いい縁も悪い縁もない、出会った、宿った縁を歓びなさい」という意味だ。

私の場合、学級担任としてクラスの子どもを預かっているのだが、その縁はいいとか悪いとかではないのだ。それだけではなく、私に関わる人々すべて。その縁が自分を成長させるのだ。その縁を歓べと。

私は以前、自分の受け持った子たちと接して、「この子たちではなかったら」と思ってしまっていた。縁を歓ぶなんて微塵もなかった。いつしか自分が思い上がっていたのかもしれない。

人との出会いだけではない。自分に起こる物事も、どこかで「なんで自分に」と思ってしまっている。そうではないのだな。自分の周りの者、事すべてを大切にすること。心がけていきたい。