読書『 アドラー珠玉の教え 自分の人生を最高に生きる77のヒント 』Ⅳ

自分のことは自分で決めるのなら、人とのつながりは軽視するのかというと、そうでもない。アドラーは「共同体感覚」という言葉を出している。

~共同体感覚とは、自分だけでなく所属している共同体の人たちや共同体全体が良くなるように貢献する態度のことを指す。~

私の所属する共同体とは、職場、そして家庭。そして組合だ。

~共同体感覚を身につけていない人は、自分の利益のみを考えて行動する。彼らは他者から信頼を得ることができず、孤立してしまうだろう。~

私は毎日、勤務時間までに仕事を終えようとシャカリキになって働いている。自分の仕事ばかりに注視してしまい、他人を犠牲にしていないだろうか。自分の利益のみを考えて行動していないだろうか。それはいつも自己点検するべきだ。

~共同体感覚は人と関わり社会と交わることによって身に付くものである。精神的に健康な人とは「他の人が自分に何をしてくれるか」ではなく「自分が他の人に何ができるか」を共同体感覚に従って考える人。~

そう。自分が他の人に何ができるか、も含めて仕事なのだ。家庭でもそうだ。自分が同居する者に何をしてやれるかなのだ。

~所属感を持つためには健全な共同体感覚を獲得していくしかない。~

~共同体感覚を身につけるには、相手の立場に立ってその人の心の在り方を想像できるようになることが基本だ。自分がこのような行動を取れば、それは相手にどのように受け止められるのか、また、どのようなことをもたらすのかといったことをいつも想像しながら決めていくのである。~

その人が心の内を明かすか明かさないかではない。その人の心の有りようを窺うのでもない。その人の心の在り方を想像して行動することが肝心なのだ。