読書『 仕事で成長したい5%の日本人へ』Ⅲ

仕事の能力を必死に上げようともがいていた頃を思い出す。私には目標としていた人がいた。

~どんなに優れた人であっても、その人を手本にしている限りは、自分自身の成長がすぐに天井にぶつかってしまう。そのままでは自分独自の正解を切り拓くことはできません。ましてや誰かに憧れるという姿勢はとても危険です。いつその憧れがコンプレックスに反転するか分からないからです。そして自分自身の成長のためには、自分が好きなこと、自分に向いていること、自分をよりドライブできることに注力すべきだ。~

ある先生に憧れていた。私はその人の著書を全部そろえ、何度も読んだ。その人の講演やセミナーを聴きに、新幹線を使って通った。その人の発する言葉を書いたり録音したりした。その人の所属する研究会にも入った。それを正しいとも間違っているとも考えず、そう努力すること自体正しいことだと思っていた。でも、もうそんなふうにすることが無意味だということに気づいた。もう、とことん、自分は他者と比べた。そういうことに興味はない。

ドライブとは、「前進する」「追いかける」や「がんばれ」という意味にも使われるらしい。